日本ケベック学会 ブログ

AJEQ(Association Japonaise des Études Québécoises)blog

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2023

ケベック映画監督来日記念特別上映会のおしらせ-エリック・テシエ監督『ユー・ウィル・リメンバー・ミー』

CATEGORYお知らせ
ケベック映画監督来日記念特別上映会のおしらせ-エリック・テシエ監督『ユー・ウィル・リメンバー・ミー』
日本ケベック学会広報委員会

ケベック州政府在日事務所文化担当官の久山友紀氏より、映画上映会のお知らせを頂きましたのでご案内いたします。

今年2023年、ケベック州政府在日事務所は開設50周年を迎えました。
この節目の年、モントリオールの姉妹都市である広島市の映像文化ライブラリーにて「ケベック映画特集」(9月21日~30日)が開催されます。
これに際し、上映作品のひとつである『ユー・ウィル・リメンバー・ミー』の監督、エリック・テシエが来日します。
今回、お茶の水のアテネ・フランセ文化センターにおいても、同作品の上映および監督と杉原賢彦会員のアフター・トークが下記の通り開催されることになりましたので、どうぞ奮ってご参加ください。

エリック・テシエ監督『ユー・ウィル・リメンバー・ミー』特別上映会&監督来日記念トークイベント

日時:10月3日(火)18時より
*上映後、エリック・テシエ監督と杉原賢彦氏(映画批評・目白大学准教授)とのトークが予定されています。
*全ての終了が21時ころの予定です。

場所:アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4階

*詳しくは以下をご参照ください。
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/qe/quebec.html

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2023

ケベック文学の翻訳をめぐる対談

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ケベック文学の翻訳をめぐる対談
日本ケベック学会広報委員会

関未玲会員より対談会のお知らせを頂きましたので、ご案内申し上げます。

第21回「日仏の翻訳者を囲んで」
対談:関 未玲氏、久山 友紀氏
日時:2023年9月8日(金)18:30~20:00
場所:日仏会館図書室
使用言語:日本語

日仏会館図書室では、フランス語と日本語の翻訳に携わる方々をお迎えし、翻訳についてお話しを伺う会を開いています。第21回はフランス文学・ケベック文学をご研究され、近年、ケベック文学の翻訳をてがけていらっしゃる関未玲氏と、ケベック州政府在日事務所の文化担当官としてケベック文化の発信に携わっていらっしゃる久山友紀氏をお迎えして、フランス文学・ケベック文学の翻訳について語っていただきます。
詳細は以下より☟
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2023

講演会のおしらせ:カナダにおけるバイリンガル教育

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講演会のおしらせ:カナダにおけるバイリンガル教育
日本ケベック学会広報委員会

小松祐子会員より講演会のおしらせを頂きましたので、ご案内いたします。
言語教育学ご専門のソフィー・バボー先生が、1960年代から英語話者を対象に開始され、現在は生徒の言語多様性に直面するカナダの仏語イマ―ジョン教育について、その政治的企図、教育的効果についてお話下さいます。

題目:Éducation bilingue au Canada : entre enseignement immersif et prise en compte de la diversité linguistique des élèves
「カナダにおけるバイリンガル教育:イマージョン教育と生徒の言語多様性考慮とのあいだで」
講演:Sophie Babault(ソフィー・バボー)先生
Université de Lille, unité mixte de recherche CNRS 8163 « Savoirs, textes, langage »
(リール大学・CNRS「知・テクスト・言語」研究ユニット
日時:2023年9月8日(金) 16:00~17:30 (質疑応答含)
場所:お茶の水女子大学 国際交流留学生プラザ 3階セミナー室
   入場無料
キャンパスマップ:https://www.ocha.ac.jp/access/index.html
事前申込(9月7日(木)17時迄):https://forms.gle/QuTtLPsGRaf5Etfp8

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2023

AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2023年7月)

CATEGORY報告
AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2023年7月)
AJEQ企画委員会・研究会担当 Comité scientifique
 
2023年7月15日(土)立教大学にてAJEQの定例研究会が開催されました。
以下、報告者たちによる報告要旨です。(小倉和子・立教大学)

~~~
・日時:7月15日(土)16:00〜18:15
・会場:立教大学池袋キャンパス6号館6206教室
・プログラム Programme
(1) 矢内琴江(YAUCHI Kotoe)会員
 「ミシュリンヌ・デュモン『ケベックのフェミニズム』の邦訳を刊行して」 
 (Traduction japonaise de Le féminisme québécois raconté à Camille de Micheline Dumont, 2008)
 (2)  片山幹生(KATAYAMA Mikio)会員
   「ケベックの先住民演劇の現況と展望」
 (Actualité et perspectives du théâtre autochtone contemporain au Québec)

その後、 懇親会

要旨:
(1) 矢内琴江(YAUCHI Kotoe)会員
今年の4月、ミシュリンヌ・デュモン『ケベックのフェミニズムー若者たちに語り伝える物語』(春風社、2023年)の邦訳を刊行した。そこで、翻訳していく過程で改めて大事だと考えた、歴史における女性たちの姿の捉え方、フェミニズムの歴史の捉え方について述べるとともに、翻訳を終えて、今後もフェミニズムの実践に関する研究を通して考えていきたい問いを紹介した。以上を踏まえて、本書を歴史書として読むだけではなく、本書から学ぶことのできる、フェミニズムの実践を読みとっていくために必要な視点について述べた。
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(2) 片山幹生(KATAYAMA Mikio)会員
近年、とりわけこの10年くらいのあいだにカナダ、ケベックでは、演劇ジャンルにおいても先住民のルーツを持つアーティストが台頭し、その存在はケベックの現代舞台芸術の新しい活力をもたらしている。この背景には、先住民文化の再評価や多様性の尊重といった潮流、さらには先住民に対して行われていた歴史的な不正義に対する反省といった歴史的・社会的な要因がある。本発表では演劇・音楽・パフォーマンスが交錯する複合的表現による前衛的パフォーマンスで注目を集める女性のパフォーマー、エミリー・モネの近作と先住民の伝統と文化を児童演劇に持ち込んだ最初の演劇人であるダーヴ・ジェニスの作品の紹介を通し、現代ケベックの演劇シーンにおける先住民演劇の位置付けやその可能性、研究上の課題を示した。
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懇親会
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2023

AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2023年3月)

CATEGORY報告
AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2023年3月)
AJEQ企画委員会・研究会担当 Comité scientifique

2023年3月25日(土)16:00~18:00、立教大学にてAJEQの定例研究会が開催されました。
以下、報告者たちによる報告要旨です。(矢頭典枝・神田外語大学)
~~~
(1) 関未玲 SEKI Mirei 会員
「『満ち足りた人生』から『ヴィという少女』へ―キム・チュイ作品にみられるエクリチュールの変化」
(De Mãn à Vi ― l’évolution de l’écriture dans les œuvres de Kim Thúy)
要旨:
2009年に『小川』(Ru)で鮮烈な作家デビューを果たしたキム・チュイは、その後2013年に『満ち足りた人生』(Mãn)を、2016年に『ヴィという少女』(Vi)を上梓する。断章から成るチュイ作品のなかで、とりわけ『満ち足りた人生』から『ヴィという少女』にかけて変化を遂げたエクリチュールは、チュイ作品の特徴をより深化させる契機となっている。『小川』、『満ち足りた人生』、『ヴィという少女』ではいずれも、ベトナムからケベックへと渡った女性主人公の半生が描かれているが、『満ち足りた人生』から『ヴィという少女』にかけては、フランスという第三の国が組み込まれることで、人物の関係性が相対化し、作品世界に広がりがもたらされている。その広がりが、流れるような文体をより豊かにしていることを、本発表で明らかにした。
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関会員と質問する小倉会員

(2) 瀬藤澄彦 SETO Sumihiko 会員
「グローバル都市革命―コンパクトシティ 田園都市 第3の都市」
(Global Urban Revolution―Compact city, Garden city, the third City)
要旨:
世界的戦略拠点都市における都心部の企業集積は、富裕化、準郊外の田園都市化、社会階層化、の3つの現象を浮き彫りにした。パリ首都圏ほかカナダを含む世界15都市の事例検証を行った。現代世界都市のこのような変貌は実は欧州と北米では違った様相を呈している。OECDなどを嚆矢に都市圏のスプロール化に対抗するコンパクトシティ政策が世界的に鼓舞された。中世の城塞都市が原型の欧州大陸の都市は日本の城下町と同様に、北米の高層都心や低層住宅郊外モデル都市とでは様相を異にしていた。新型コロナウイルスの発生は現代都市の再構築を本質から迫ってきた。コンパクトでもスマートでもない都市、しかし田園都市でもない第3の都市モデルが浮上してきた。著者の約30年近い海外生活体験に根差した類書を見ない現代都市論をと自負している。
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瀬藤会員と報告に聞き入る参加者たち
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2023

フランコフォニー2023・ケベック関連イベントのおしらせ

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フランコフォニー2023・ケベック関連イベントのおしらせ
日本ケベック学会広報委員会

ケベック州政府在日事務所文化担当官の久山友紀氏より、3月の国際フランコフォニー月間にちなんだケベック関連イベントのご案内を頂きました。先住民コミュニティーのリアルに迫る『密売人』、ジャン=マルク・ヴァレ監督の青春ドラマ『C.R.A.Z.Y』などの映画上映、またケベック州出身の絵本作家ジョゼ・ビザイオン氏によるワークショップが予定されています。

3月17日(金)18:30-20:20(開場18:00)
カナダ大使館(オスカー・ピーターソンシアター)
映画『Bootlegger-密売人』(2021年) 特別上映
※要事前申込、3月15日(水)17時までに下記URLより
詳細は以下にて

3月18日(土)10:30-12:40
東京日仏学院(エスパス・イマージュ) 
映画『C.R.A.Z.Y.』(2005年) 上映
※入場無料、観覧ご希望の方はご一報ください
事前登録メール宛先:qc.tokyo@mri.gouv.qc.ca

3月18日(土)13:00-14:00
東京日仏学院(メディアテーク)
絵本作家ジョゼ・ビザイオンによる子どものためのワークショップ
※当日先着順12名限定
※お問合せ:ケベック州政府在日事務所:qc.tokyo@mri.gouv.qc.ca

3月19日(日)10:00-10:45 / 13:00-13:45
関西日仏学館(京都)
ジョゼ・ビザイオンのワークショップ:ロケットを作ろう!
※事前予約推奨

ケベック以外にもスイス、カメルーン、コンゴなど様々な関連イベントが全国各地のアンスティテュ等で開催予定です。 
多様性に富んだフランス語圏を発見するこの機会、どうぞお見逃しなく!詳細は下記URLにてご確認を。
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2023

ケベックの音楽家によるクラシックコンサートTV放送のおしらせ

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ケベックの音楽家によるクラシックコンサートTV放送のおしらせ
日本ケベック学会広報委員会

 在日ケベック州政府在日事務所の久山友紀氏より、NHKBSプレミアム『クラシック倶楽部』放送のお知らせを頂きましたので、ご案内いたします。今回は、以下のケベックの音楽家によるコンサートの模様がお楽しみ頂けます。
 シャルル・リシャール=アムランは、2015年の第17回ショパン国際ピアノコンクールで銀メダルを獲得、ソナタ賞も併せて受賞したケベック出身の気鋭のピアニスト。受賞当時26歳、遅咲きのピアニストながら、その豊かな音楽性で瞬く間に頭角を現し、今や世界を舞台に活躍しています。
 レ・ヴォア・ユメーヌ(Les Voix Humaines)は、ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオラ・チェロなどの弦楽器の前身)奏者、イギリスのスージー・ナッパーとカナダのマーガレット・リトルのデュオ。モンレアルを拠点に活動、2007年に新たに2人のガンバ奏者を迎え、バロック室内楽の豊かな可能性を追求しています。

2023年 3月17日(金)AM 5:00〜5:55 ※新放送
シャルル・リシャール=アムラン ピアノ・リサイタル
収録:2022年12月7日 東京オペラシティコンサートホール

2023年 3月29日(水)AM 5:00〜5:55 ※新放送
レ・ヴォア・ユメーヌ 室内楽演奏会
収録:2023年2月9日 浜離宮朝日ホール

NHK BS Premium "Classic Club"

Le vendredi, 17 mars 2023 AM 5:00〜5:55
Pianiste Charles Richard-Hamelin (lauréat du deuxième prix au Concours international de piano Frédéric-Chopin en 2015)
Enregistré le 7 déc. 2022 à Tokyo Opera city Concert Hall

Le mercredi, 29 mars AM 5:00〜5:55
Concert de "Les Voix Humaines" (duo de violes de gambe, spécialisé dans la musique baroque)
Enregistré le 9 fév. à Hamarikyu Asahi Hall

※早朝ですのでビデオ録画にて、優雅なひとときをぜひ!
※詳しくは下記番組HPにて!放送日1週間前に内容が掲載されます。
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2023

カナダのポピュラー音楽 @カナダ学会関東地区研究会

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カナダのポピュラー音楽 @カナダ学会関東地区研究会
日本ケベック学会広報委員会

 飯笹佐代子会員よりカナダ学会研究会のお知らせを頂きましたので、ご案内いたします。

 日本カナダ学会の関東地区研究会では、音楽評論家の宇多田和弘氏をお迎えし、カナダのポピュラー音楽について語っていただきます。実際に様々な楽曲をお聴かせ下さいますので、これまであまり馴染みのなかった方もぜひこの機会に、カナダの音楽シーンを楽しんでいただければ幸いです。
 ケベック出身のシンガーや、ルイジアナに渡った人々のコミュニティで継承されたケイジャン(Cajun)音楽などもご紹介下さるとのことです。
 皆様のご参加をお待ちしております。

◯テーマ:「カナダのポピュラー音楽を眺望する
◯講 師:宇田和弘氏(音楽評論家)
  コメント:宮澤淳一会員(青山学院大学)・山田亨会員(明治大学)
   司 会:飯笹佐代子会員(青山学院大学)
◯日 時:2023年 3月12日(日)14時~16時
    *Zoomによるオンライン開催       
◯参加方法:以下にて登録をお願いします(登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールをお届けします)。
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2023

調布シネフェス2023-ケベック映画上映会

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調布シネフェス2023-ケベック映画上映会
日本ケベック学会広報委員会

 ケベック州政府在日事務所の久山友紀氏より、ケベック州との共同宣言を表明する調布市主催の映画祭のお知らせを頂きました。
 今回は拡大開催にて、世界的歌姫セリーヌ・ディオンの半生を描いた『ヴォイス・オブ・ラブ』と、ジャン=マルク・ヴァレ監督が描く、保守的な家庭に育った音楽少年の成長譚『C.R.A.Z.Y』の豪華二本立て!
 上映後は、毎年好評の杉原賢彦AJEQ会員によるプチ講座もあり、鑑賞の楽しみも倍増です。
 そして今回は、あのシルク・ドゥ・ソレイユにも出演されたケベック在住の日本人パフォーマー、山積隆之介氏をお迎えしてのサーカス芸もあります!
 上記イベントすべて無料でお楽しみ頂けますので、ぜひこの機会をお見逃しなく!

日時:2023年 2月19日(日)
映画上映会&プチ講座
時間:09:30~12:15(開場09:15)『ヴォイス・オブ・ラブ』
   15:30~18:15(開場15:00)『C.R.A.Z.Y』
会場:調布市文化会館たづくり 12階 大会議場
定員:当日先着100人
シルクドソレイユ・パフォーマンス
時間:12:45~13:15
   14:30~15:00
会場:調布市役所前庭
※雨天決行(雨天時は、文化会館たづくり12階大会議場で開催)

※詳細は以下にて。
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2023

丹羽卓AJEQ会長・金城学院大学教授 退職記念講演会のおしらせ

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丹羽卓AJEQ会長・金城学院大学教授 退職記念講演会のおしらせ
日本ケベック学会広報委員会

日本ケベック学会会長の丹羽卓先生が、この春をもって金城学院大学をご退職されます。
ご退職を記念して公開講演会が、先生ご所属の同大学キリスト教文化研究所主催にて行われます。
先生は理論言語学から言語社会学を経て宗教社会学へとご研究の裾野を広げられる中で、多文化社会カナダにおける諸問題に向き合い社会統合の可能性を模索されてきました。現代日本に生きる我々にも大いに学びとなるカナダ社会の叡智をお話下さいます。みなさま奮ってご聴講下さい。
************
主 題:「宗教、言語、アイデンティティ~多文化社会カナダから考える」
日 時:2023年 3月4日(土)10:00~11:30 開場 9:30
会 場:金城学院大学 E1棟1階 103講義室
講 師:丹羽 卓(金城学院大学キリスト教文化研究所教授)
主 催:金城学院大学キリスト教文化研究所
料 金:無 料
申込締切:3月2日(木)
※オンラインでの参加はできません。
皆様のご参加をお待ちしております。

下記URLよりフライヤー(PDF)がご覧いただけます。
なお、金城学院大学へのアクセスは以下をご参照ください。
丹羽卓先生退職記念講演会

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2023

オンライン講演会のおしらせ:カナダのマイノリティ・フランコフォン

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オンライン講演会のおしらせ:カナダのマイノリティ・フランコフォン
日本ケベック学会広報委員会

小松祐子会員より講演会のお知らせを頂きましたので、ご案内いたします。

カナダにおけるマイノリティ・フランコフォンの言語不安と学習
Insecurité linguistique et apprentissage en contexte minoritaire francophone au Canada
フィリス・ダレー教授(オタワ大学教育学部教授)
Professeure Phyllis Dalley, Université d’Ottawa

2023年1月28日(土) 10:00~11:30(日本語通訳あり、質疑応答含)
Zoom ミーティング(無料) ※下記 URL よりお申し込みください。

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2023

ケベック作家キム・チュイをめぐる朗読会・講演会

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ケベック作家キム・チュイをめぐる朗読会・講演会
日本ケベック学会広報委員会

関未玲会員より朗読会と講演会のお知らせを頂きました。

2016年度のAJEQ全国大会でもご講演いただいた作家キム・チュイ氏が2023年2月に来日され、もろもろの関連イベントが開催予定です。
ぜひ、ご参加いただけましたら幸いです。

1月21日(土)
「第6回 読書の夕べ ~ 6e Nuit de la Lecture」
場所:アンスティチュ・フランセ東京(エスパス・イマージュ)
時間:19時10分~19時25分頃(YouTube配信もあり、プログラム全体は16時~20時)
◎キム氏の2013年刊行小説 Mãn(邦題『満ち足りた人生』、関未玲訳、彩流社、2023年1月25日発売)の抜粋を訳者が朗読します。
プログラム詳細とオンライン配信へのアクセスは以下より↓

2月6日(月)・7日(火) 
キム氏のご講演およびトークショー(カナダ大使館主催)
※詳細は、以下のURL内、カナダ大使館ツイッターまたはフェイスブックにて、決定次第、情報発信予定。

『満ち足りた人生』(日本語紹介)

Mãn (présentation en français)
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2022

AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2022年12月)

CATEGORY報告
AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2022年12月)
AJEQ企画委員会・研究会担当 Comité scientifique
 
2022年12月17日(土)10:00~12:00、オンラインにてAJEQの定例研究会が開催されました。
以下、報告者たちによる報告要旨です。(小倉和子・立教大学)
~~~

(1)10:00-10:45 Sora-Claire BRAËN(étudiante à l’Université McGill)
「ケベックとアイヌの繋がり―ケベック州政府在日事務所でのインターンシップの結果」
(Ce qui lie le Québec aux Aïnous – Résultats d'un stage à la Délégation Générale du Québec à Tokyo)

要旨:
 研究発表として、ケベックの先住民と日本のアイヌの関係性を話しました。アイヌとイヌーおよびイヌイットに焦点を当て、歴史、精神性、社会問題、文学などにおける類似性を挙げました。また、オノレ・ボーグランの『La Légende du Nord-Pacifique』におけるアイヌの考察も紹介しました。
 ケベックと日本の先住民が出会い、協力することによって得られるものについて、私の意見を述べることができました。

★Sora2

(2)11:00-11:45 Etienne LEHOUX-JOBIN会員(doctorant à l’Université de Montréal)
« Présentation de l'édition française d'Itami no Penriuk, de Dobashi Yoshimi:Impressions du traducteur »
(土橋芳美『痛みのペンリウク』の仏訳出版について:訳者所感)

Résumé:
Lors de cette communication, j’ai présenté ma traduction de l’ouvrage de poésie épique Itami no Penriuk : Toraware no Ainu Jinkotsu (『痛みのペンリウク:囚われのアイヌ人骨』) de Dobashi Yoshimi (土橋 芳美), autrice japonaise aux racines aïnoues. Cette traduction française paraîtra en janvier 2023 aux Presses de l’Université du Québec, dans la collection « Imaginaire Nord | Jardin de givre », sous le titre Penriuk et sa douleur : Ossements aïnous retenus prisonniers. Au cours de la présentation, j’ai notamment exposé le processus de traduction dans ses grandes lignes, présenté l’autrice (Dobashi Yoshimi) et son ancêtre (Hiramura Penriuk, le protagoniste central de l’œuvre), comparé la structure de l’ouvrage traduit par rapport à l’original, abordé le « problème » des restes ancestraux aïnous, dévoilé un extrait du livre et, finalement, offert quelques impressions personnelles en tant que traducteur.

★Etienne

★集合写真

(撮影:小倉和子)

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2022

オンラインセミナー「高齢化における公共政策および健康分野イノベーション〜ケベックと日本」

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オンラインセミナー「高齢化における公共政策および健康分野イノベーションに関するセミナー 〜ケベックと日本」
日本ケベック学会広報委員会

11月30日(水)、ケベック州政府厚生社会福祉省と国際関係・フランス語圏担当省が、「高齢化における公共政策および健康分野イノベーションに関するセミナー 〜ケベックと日本」と題してオンラインセミナーを行います。
本セミナーでは、ケベック州と日本の政府、専門家が高齢化における最善策およびケベックと日本の社会で高齢者向けに設計され展開されている革新的な技術の2つのテーマについて考察します。日本からは、「フレイル(年齢を重ね心身の活力が低下した状態)」研究の第一人者である東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢先生をはじめ、厚生労働省老健局、神奈川県政策局それぞれの専門の方々に登壇いただき超高齢化社会である日本の現状及び展望などに言及いただきます。
またケベック州の高齢者福祉について触れる機会でもありますので、皆様の参加をお待ちしております。
なお、当該セミナー聴講には事前登録が必要です。
「高齢化における公共政策および健康分野イノベーションに関するセミナー 〜ケベックと日本」
日時:2022年11月30日(水)午前8時~11時40分(日本時間)
登録締切:11月28日(月)
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2022

2022年度全国大会開催 / Congrès annuel 2022 Association japonaise des études québécoises

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2022年度全国大会開催 / Congrès annuel 2022 Association japonaise des études québécoises
日本ケベック学会広報委員会

日本ケベック学会の2022年度大会が、去る10月15日(土)に関西学院大学にて開催されました。
対面と遠隔のハイブリッド開催となった今大会。メインテーマである「ケベックにおけるフランス語教育」について、さまざまな社会文化的コンテクストから分析が試みられました。また今回は初の試みとして、肩肘張らないランチタイムトークが、ケベックの諷刺画というテーマで催されました。
開催概要は以下の通りです。

開会 / Séance d'ouverture du congrès
開会の辞:加藤 普(理化電子)/ Avis d'ouverture : KATO Hiroshi (Rika Denshi)
ケベック州政府在日事務所代表挨拶:シェニエ・ラ=サール / Chénier La SALLE (Délégué général du Québec à Tokyo)
開催校代表挨拶:宮田 由紀夫(関西学院大学 国際学部)/ MIYATA Yukio (Université Kwansei Gakuin)
会長挨拶:丹羽 卓(金城学院大学)/ NIWA Takashi, Président de l'AJEQ (Université Kinjo Gakuin)

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自由論題 / Communications libres
司会:真田 桂子(阪南大学)/ Modératrice : SANADA Keiko (Université Han-nan)
1.ロベール・ルパージュとケベック ―作品の変遷と原点への回帰― ... 神崎 舞(同志社大学)
   Robert Lepage et le Québec : Évolution de son œuvre et retour aux origines
   ... KANZAKI Mai (Université Doshisha)
2.コミュニケーションの問題:イヴ・テリオーの民話作品における男女と言語... 佐々木 菜緒(白百合女子大学) 
   Problème de communication : le couple et le langage dans les contes d'Yves Thériault
   ... SASAKI Nao (Université Shirayuri)
3.Étude sur l'état actuel de l'enseignement du français au Québec
   ... KIM En-Jung (Université nationale de Séoul)

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ランチタイム・トーク / Causerie
ケベック州の新聞における諷刺画:タブー、表現の自由、社会の変化... スティーブ・コルベイユ(聖心女子大学)
La caricature de presse au Québec : tabous, liberté d'expression et changements sociaux
... Steve CORBEIL (Université du Sacré-Cœur)

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基調講演 / Conférence
司会:小松 祐子 / Modératrice : KOMATSU Sachiko (Université d'Ochanomizu)
Le Français langue seconde au cœur des cultures : Tour d'horizon de pratiques d'enseignement inclusives au Québec
... Françoise ARMAND (Université de Montréal)

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シンポジウム / Colloque
ケベックにおけるフランス語教育:社会文化的コンテキストのなかで
L'enseignement de la langue française au Québec : les enjeux dans son contexte socioculturel
司会:西川葉澄(慶應義塾大学)/ Modératrice : NISHIKAWA Hasumi (Université Keio)
コメンテーター:西山教行(京都大学)/ Commentateur:NISHIYAMA Noriyuki (Université de Kyoto)
1.ケベック州で出版されたフランス語教科書に見られるケベック・フランス語の語彙について... 近藤 野里(青山学院大学)
     Le lexique du français québécois dans les manuels de FLE publiés au Québec
  ... KONDO Nori (Université Aoyama Gakuin)
2.移民の社会統合を支えるフランス語教育:ケベック州の大学における取り組みについて... 松川 雄哉(早稲田大学)
     L'enseignement du français pour soutenir l'intégration des immigrants : activités organisées par les universités québécoises
 ... MATSUKAWA Yuya (Université Waseda)
3.ケベック州におけるイマージョン教育の現状と課題... 小松 祐子(お茶の水女子大学)
     Situation actuelle et enjeux de l'enseignement par immersion au Québec
 ... KOMATSU Sachiko (Université d'Ochanomizu)

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閉会:Clôture
閉会の辞:大石 太郎(関西学院大学)/ Avis de clôture : OISHI Taro (Université Kwansei Gakuin)

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2022年度 小畑ケベック研究奨励賞授与式(受賞者:西川葉澄会員)
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2022AJEQ大会集合写真HP用写真提供:日本ケベック学会広報委員会
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2022

Klô Pelgag クロ・ぺルガグ、スキヤキ大阪、スキヤキ沖縄にも出演!

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Klô Pelgag クロ・ぺルガグ、スキヤキ大阪、スキヤキ沖縄にも出演!
日本ケベック学会広報委員会

ケベック音楽シーンに造詣の深い粕谷祐己会員(金沢大学・複言語文化協会)より、今夏のクロ・ペルガグ公演について追加情報を頂きました。

バロック・ポップの鬼才、シュールな100%フランス語詩人、クロ・ぺルガグKlô Pelgagの来日公演は富山県南砺、東京に加えて大阪、沖縄でも決定いたしております。スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドは3年ぶりのフルスペック開催です。
日程は以下のとおりです。
世界的に存在感を持ちつつある今現在のケベック文化をご鑑賞ください。
◎SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2022(Nanto)スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド(富山県南砺市・ヘリオス)  
8月28日14:00開演(里アンナ&マユンキキ, Mariana Baraj, Klô Pelgag)
単日券4000円/27日+28日2日セット7000円
◎SUKIYAKI TOKYOスキヤキトーキョー2022(東京渋谷・WWW X)
8月31日19:30開演(Mariana Baraj, Klô Pelgag) 
前売6000円/当日6500円
◎SUKIYAKI OSAKAスキヤキオオサカ2022(大阪梅田・クラブクワトロ)
9月1日19:30開演(Mariana Baraj, Klô Pelgag) 
前売6000円/当日6500円
◎SUKIYAKI OKINAWAスキヤキオキナワ2022(那覇市・桜坂劇場ホールA)
9月4日18:00開演(比屋定篤子withクニモンド瀧口、宮田まこと、Klô Pelgag)
前売4000円/当日4500円
※チケットは「チケットぴあ」「イープラス」「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド(南砺市)会場で購入可能です。

参考:Klô Pelgagのオフィシャル・クリップ
Samedi soir à la violence :
Mélamine :
26
2022

クロ・ぺルガグ、ケベック音楽界気鋭のアーティスト、来日コンサート!

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クロ・ぺルガグ、ケベック音楽界注目の奇才アーティスト、来日公演!
日本ケベック学会広報委員会

 粕谷祐己会員(金沢大学・複言語文化協会)よりケベックのアーティスト情報を頂きましたので、お知らせいたします。
 粕谷会員には2020年度AJEQ全国大会にて、ケベックのポピュラー音楽の諸相をご紹介頂きました(「ケベック音楽シーンの存在理由 La raison d’être de la scène musicale québécoise」『ニュースレター』12巻3号をご参照下さい)。

 今人気沸騰のケベック人アーティスト、「ケベックの不思議ちゃん」ことクロ・ぺルガグ Klô Pelgag が来日コンサート公演!
 8月末に開催される日本有数のワールドミュージックフェスティバル「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」(8/28・富山)および「スキヤキ・トーキョー」(8/31・東京)に出演します。
「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」オフィシャルサイト:http://sukiyakifes.jp/
「スキヤキ・トーキョー」オフィシャルサイト:http://www.sukiyakitokyo.com/

 クロ・ぺルガグ(本名Chloé Pelletier-Gagnon)は1990年生まれの32歳、ケベック東部ガスペジGaspésieはサント・アンヌ・デ・モンSainte-Anne-des-Monts出身です。
 これまで『L'Alchimie des monstres (2013)』、『L’Étoile Thoracique (2016)』、『Notre-Dame-des-Sept-Douleurs (2020)』と三枚のアルバムを発表、いずれもカナダ、フランスで高い評価を受け、日本でも最近の洋楽としては例外的な高いCDセールスを記録している注目アーティストです。
 シャンソンに加え、フランク・ザッパFrank Zappa、キング・クリムゾンKing Crimsonなどの米英アーティストの影響を受けたという一風変わった音楽的来歴を持つクロ・ぺルガグ。作詩に至っては、2017年の前回来日時のインタビューで、同郷のケベック詩人クロード・ゴヴローClaude Gauvreau(1925-1971)の影響を挙げているように、シュルレアリスムの流れを汲んでいます。彼女はアンドレ・ブルトンAndré Bretonが『秘法十七Arcane 17』を着想したガスペジ地方の出身であり、なにか暗合を感じさせます。
 ケベック音楽シーンの手厚いバックアップを受けて、彼女はなかなか手の込んだ質の高いオフィシャル・クリップを作っています。たとえば以下の楽曲をご視聴ください。
『La maison jaune (2020)』:https://www.youtube.com/watch?v=1xyGNvst70U

8/31「スキヤキ・トーキョー」チケットのお求めはこちら!(イープラス)
※プログラム・料金詳細はこちらでご確認下さい:http://www.sukiyakitokyo.com/festivalinfo
※クロ・ぺルガグの出演は2日目Day 2の8/31、お間違えのないようご注意ください。同日、アルゼンチンのマリアナ・バラフMariana Baraj も出演予定です。
※1日目8/30にはキプロスのムッシュー・ドゥマニMonsieur Doumani、モロッコ・フランスのバブ・ルブルーズBab L’Bluzも出演予定。二日通し券でのご鑑賞もご一考ください。
※または以下のチケットぴあのサイトでも(ネット予約不要でセブンイレブンのマルチコピー機で購入可)。

Sukiyaki meets the world 2017 にて(左はクロ・ぺルガグ、中央は粕谷会員)
©スキヤキ総合コーディネーター、ニコラ・リバレ
©スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会
15
2022

ジャン=マルク・ヴァレ監督『C.R.A.Z.Y』公開のお知らせ

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ジャン=マルク・ヴァレ監督『C.R.A.Z.Y』公開のお知らせ
日本ケベック学会広報委員会

昨年末、惜しくも急逝したジャン=マルク・ヴァレ監督、2005年の話題作『C.R.A.Z.Y』が、この夏、ようやく日本にお目見えします!
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2011年)、『カフェ・ド・フロール』『ダラス・バイヤーズクラブ』(ともに2013年)、そして『わたしに会うまでの1600キロ』(2014年)などで知られるヴァレ監督。
ハリウッドとケベック、そしてフランスで、それぞれタイプの異なった作品をつくり続けてきた彼が、2005年、自らの青春時代とも重なる、1970年代の青春群像を描いた本作『C.R.A.Z.Y』。ゲイであるらしいことに悩みを抱える青年の成長を、大胆な手法を用いてあの時代の空気感もたっぷりに描いてゆきます。
長らく未紹介となっていた幻の作品でもあり、この機会にぜひ!

公開情報:
7月29日より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

作品情報:
原題:C.R.A.Z.Y.
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演: ミシェル・コテ、マルク=アンドレ・グロンダン、ダニエル・プルール
(2005年/カナダ/フランス語、英語/カラー/129分/PG12)
後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所
配給:ファインフィルムズ
© 2005 PRODUCTIONS ZAC INC.

CRAZY

Tag:ケベック映画

12
2022

AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2022年6月)

CATEGORY報告
AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2022年6月)
AJEQ企画委員会・研究会担当 Comité scientifique

2022年6月25日(土)16:00~18:00、オンラインにてAJEQの定例研究会が開催されました。
以下、報告者たちによる報告要旨です。(矢頭典枝・神田外語大学)
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(1) 小松祐子会員KOMATSU Sachiko
「ケベックとフランコフォニーの関係-ジャン=マルク・レジェの言説に注目して」
(Les relations entre le Québec et la Francophonie - retracées par les discours de Jean-Marc Léger)

要旨:
本発表では、1970年に文化技術協力機構(ACCT)として発足した国際フランコフォニー組織の初代事務局長を務めたジャン=マルク・レジェ(1927-2011)の言説に注目し、ケベックとフランコフォニーの関係を明らかにすることを試みた。ケベックは、過去から現在に至るまで、国際的なフランコフォニーにおいて重要なリーダーシップを発揮してきた。またケベックがフランス語アイデンティティを守り、国際的発展を遂げるためには、フランコフォニーへの参加が不可欠であった。レジェは、1950年代からすでにフランコフォニー組織を構想し、その発言と行動を通じて組織の実現に貢献した人物であり、彼の一貫したフランコフォニー推進の信念は組織の在り方に大きく影響してきた。

komatsu

(2) 西川葉澄会員NISHIKAWA Hasumi
「ダニー・ラフェリエールと日本をめぐる一考察:『吾輩は日本作家である』を中心に」
(Dany Laferrière et le Japon : réflexions sur les images du Japon dans Je suis un écrivain japonais)

要旨:
本発表では、ダニー・ラフェリエールの創作活動の第3期を開始した作品と位置付けられる『吾輩は日本作家である』(2008)において、日本にまつわる要素がどのようなものかを明らかにし、メインの物語となる小説をめぐるメタフィクションに並行して綴られる松尾芭蕉『奥の細道』からの引用箇所選択の理由を分析した。2011年の来日以来、日本とは縁の深いラフェリエールであるが、それ以前に書かれた本作品が作家の帰属が常に外部からの規定を受けることに対するアンチテーゼの側面を持ち、またステレオタイプのみである文化について書くことに関する一種の実験小説でありながら、同時に文体探求のためのleçon d’écritureの旅の記録でもあることを示した。

nishikawa

引き続き オンライン懇親会 Apéro en ligne

01
2022

映画『ユー・ウィル・リメンバー・ミー』無料配信のおしらせ

CATEGORYお知らせ
映画『ユー・ウィル・リメンバー・ミー』無料配信のおしらせ
日本ケベック学会広報委員会

ケベック州政府在日事務所文化担当官の久山友紀氏より、映画無料配信のご案内を頂きました。

3月のフランコフォニー月間にちなんで、話題の映画『ユー・ウィル・リメンバー・ミー(原題:Tu te souviendras de moi)』(2020年公開)を無料オンライン配信いたします。
主人公エドゥアールは、数々のメディアでコメンテーターも務める自由闊達な歴史教師。退職を機に耄碌し始めようが、その勢いは止まるところを知らない。そんな世に物申す豪胆な男も、生意気盛りの迷える少女べレニスに出会って、自らの知られざる過去を掘り起こしてゆく…   
エドゥアールをケベックの人気俳優レミ・ジラール(『やすらぎの森』(2019年)主演)が、べレニスをカレル・トランブレ(2018年東京国際映画祭にて『蛍はいなくなった』により<ジェムストーン賞>受賞)が演じる話題作、日本初公開、日本限定配信となります(日本での配給は目下未定。ケベック州政府在日事務所、Québec Cinéma、ケベック州政府文化省スタッフの方々が手掛けられた日本語字幕も付きます)。この機会にぜひ!

『ユー・ウィル・リメンバー・ミー(Tu te souviendras de moi)』(日本語字幕付)
4月8日(金)19時より72時間の限定配信、4月11日(月)19時まで。
※以下のリンクよりご視聴ください。
※予告編をご覧になりたい方は…

Dans le cadre du mois de la francophonie, nous sommes heureux de vous proposer la projection en ligne du film québécois "Tu te souviendras de moi - You Will Remember Me" (uniquement au Japon, avec sous-titres japonais).
Il sera disponible gratuitement pendant 72 heures, du vendredi 8 avril 19h00 au lundi 11 avril 19h00
Profitez de cette occasion et cliquez sur le lien ci-dessous pour le visionner :
Si ce film vous intéresse, voici sa bande-annonce :