日本ケベック学会 ブログ

AJEQ(Association Japonaise des Études Québécoises)blog

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25
2021

立花英裕会長の訃報/Décès de M. Hidehiro TACHIBANA

CATEGORYお知らせ

立花英裕会長の訃報/Décès de M. Hidehiro TACHIBANA

日本ケベック学会理事会/Conseil d’administration de l'Association japonaise des études québécoises

 本学会会長の立花英裕先生(早稲田大学名誉教授)が2021年8月16日に急逝されました。
 ご闘病中だったとはいえ、つい先日までオンライン会議ではいつも通りのご様子でしたので、一同、突然の訃報に言葉もありません。
 長年にわたる当学会へのご貢献に感謝と敬意を表すとともに、謹んで哀悼の意を表します。
 
 なお、8月23日に臨時理事会が開かれ、丹羽卓副会長が今年度総会まで会長代行を務めることが決定されましたので、ご報告します。


 Nous avons le regret de vous annoncer le décès de M. Hidehiro TACHIBANA, professeur émérite de l'Université Waseda et président de notre association.
 Il nous a quittés le 16 août 2021.
 Les mots nous manquent pour exprimer notre tristesse suite à son départ soudain. 
 M. TACHIBANA a contribué durant de nombreuses années au rayonnement de l'AJEQ et de la culture québécoise au Japon.
 C'est avec un sentiment de profond respect que nous prions pour le repos de son âme.

 Après le décès du M. TACHIBANA, le conseil d'administration a décidé que le vice-président, M. Takashi NIWA, assurera la présidence jusqu'à la prochaine assemblée générale.


Tag:ケベック AJEQ

19
2021

日本カナダ学会年次研究大会のお知らせ

CATEGORYお知らせ

日本カナダ学会年次研究大会のお知らせ

AJEQ 事務局


AJEQ 会員の皆さま

9月11日と12日に日本カナダ学会の年次研究大会が開かれます。
11日のセッション「ケベック文学」はAJEQとの共催になっておりますので、
ぜひふるってご参加ください。
詳しくは、以下のサイトで情報をご確認ください。
https://sites.google.com/view/jacstemporary#h.pl3lq1950z6r

AJEQ 事務局

JACS2021

Tag:AJEQ 大会

12
2021

AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2021年7月)

CATEGORY報告
AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2021年7月)
AJEQ企画委員会・研究会担当 Comité scientifique
 
2021年7月10日(土)16:00~18:00、オンラインにてAJEQの定例研究会が開催されました。
以下、報告者たちによる報告要旨です。(小倉和子・立教大学)
~~~
1. 河野美奈子会員 KONO Minako
「イヌー文学における « guérison » について:ナオミ・フォンテーヌの『クエシパン』再読」
  Sur la « guérison » dans la littérature innue : relire Kuessipan de Naomi Fontaine
 
 本発表は、ケベック州の先住民イヌーの文学における共通したテーマの一つである«guérison»「治癒」に着目し、作品における «guérison» の多義性について考察した。«guérison» はまず、傷を治すという意味から呪術医と関係する。彼は自然から学んだ知識で傷を治すとともに、シャーマン的な役割も担っている。しかし近代以降 «guérison» は別の意味を孕んでいる。それは同化政策による寄宿学校のトラウマやそれにともなう祖先との記憶の断絶からの回復である。発表ではナオミ・フォンテーヌの『クエシパン』のなかで現代の先住民が抱える問題から回復するために北方の土地を見出すこと、そして『クエシパン』の断片的エクリチュールによりその回復のプロセスに読者を巻き込んでいることを示した。

AJEQ研究会2021,7,10ブログ1

2. 小倉和子会員 OGURA Kazuko
「森と記憶:ジョスリーヌ・ソシエの『鳥たちの雨』読解」
  Forêt et mémoire : une lecture de Il pleuvait des oiseaux de Jocelyne Saucier

 ジョスリーヌ・ソシエが2011年に発表した『鳥たちの雨』はケベック州西部のアビティビ地方からオンタリオ州にまたがる広大な森林地帯を舞台とし、20世紀初頭に発生した森林大火災に取材した小説である。ケベック文学として初めてフランコフォニー五大陸賞を受賞した。2019年にケベックで映画化され、本年5月には『やすらぎの森』というタイトルで日本でも公開されたので、この機会に原作を読解した。
 開拓時代から現代に至るまで、森はフランス系住民にとってさまざまな「記憶」に彩られた空間である。森林大火災からの生き残りで、森で絵を描いて晩年を過ごしたテッドの心の闇に迫るようにして展開される本小説には、多くの二重性のモチーフが隠されているが、森もまた例外ではない。二重性・両義性を表象する森が、登場人物たちにとってはとりわけ「自由」と「再生」の契機となる場所として提示されていることを明らかにした。
 *なお、映画『やすらぎの森』は、現在以下の映画館でごらんいただけます。

AJEQ研究会2021,7,10ブログ2

引き続き、オンライン懇親会

Tag:ケベック AJEQ 映画

27
2021

ワジディ・ムワワド作『森 フォレ』公演のお知らせ

ワジディ・ムワワド作『森 フォレ』公演のお知らせ
日本ケベック学会広報委員会

 7月6日より、世田谷パブリックシアターにおいて、ワジディ・ムワワド作『森 フォレ』の公演が始まります。

 数々の演劇賞を受賞した『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』に続く “「約束の血」4部作” の第3作となる本作。
 演出を手掛けるのは、『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』を数多くの演劇賞へと導いた上村聡史。役の心情のみならず、社会・政治背景まで正確に分析して表現する緻密な演出力を生かし、同シリーズの中でも集大成といえる大作『森 フォレ』に挑みます。
またスタッフ陣も『炎 アンサンディ』以来、全員同じ布陣。
 出演には、『岸 リトラル』で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した岡本健一、『炎 アンサンディ』で菊田一夫演劇賞大賞を受賞した麻実れいほか、栗田桃子、亀田佳明、小柳友といった前2作でその研ぎ澄まされた演技をいかんなく発揮した顔ぶれが並びます。
さらに、成河、瀧本美織、岡本玲、松岡依都美、前田亜季、大鷹明良といった、近年の演劇界を牽引するメンバーが加わり、総勢11名の実力派俳優が集結。世界の歴史の背景に翻弄された人間たちの宿命的な生きざまを、一大叙事詩として、2021年の日本にて表出します。どうぞご期待ください。

作品について:
 本作を生み出した劇作家ワジディ・ムワワドはレバノン生まれで内戦を経験。フランス、次いでカナダ・ケベック州に亡命、その後フランスに渡り精力的な演劇活動を続けていますが、自己の体験から戦争を背景に自らのルーツを辿る作品を多く発表しています。彼の代表作である “「約束の血」4部作” は家族をテーマに扱った作品群で、そのなかの一作が2006年につくられた『森 フォレ』です。

 母の死により自らのルーツを辿ることになる少女の成長が、人々が繋げる「血の創生」を鍵に、8世代、2大陸にまたがる壮大な時空間の中に立ち上がる構成。ときは現代からベルリンの壁崩壊、第二次世界大戦、第一次世界大戦、普仏戦争、産業革命後のヨーロッパまでさかのぼります。ふたつの世紀をまたぎ、娘から母へ、母から祖母へ、祖母からまたその母へと、戦争の世紀に押しつぶされた声なき人たちの声を現代に響かせます。

詳細については、世田谷パブリックシアター公式サイトへ。
https://setagaya-pt.jp/performances/202107mori.html

公演日程:07/06(火) ~ 07/24(土)
会場:世田谷パブリックシアター
料金:全席指定 S席(1階席・2階席)、 A席(3階席)
   一般:S席8,500円、A席5,000円
   高校生以下(当日要証明書提示):S席4,250円、A席2,500円
お問い合わせ:
世田谷パブリックシアターチケットセンター
☎ 03-5432-1515 (10:00~19:00)
https://setagaya-pt.jp/
 
宣伝美術:秋澤一彰 宣伝写真:山崎伸康

Tag:ケベック AJEQ 演劇

08
2021

JACTFL主催特別講演会のお知らせ

CATEGORYお知らせ
「JACTFL主催特別講演会」のお知らせ

山崎吉朗会員より、以下の情報をいただきましたので、掲載させていただきます。

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6月27日(日)にJACTFL主催特別講演会をオンラインで開催します。

大木充京都大学名誉教授による特別講演会
「CEFRとCARAP (FREPA) - AI時代に求められる教授法、それは文法・訳読式教授法 -」

CEFRはフランスとイギリスの研究者が中心となって開発され、フランス語と英語で記述さました。しかし、日本では英語からの紹介が大半です。講演者の大木允先生は、フランス語教育の専門家で長らくCEFRについて研究されてきました。
今回の講演では、CEFRについて、初歩からクイズ形式で解説し、さらに新しい展望を加えて頂きます。

講演は2部構成で行います。時間は目安です。

第一部 14:00~15:45 CEFR再入門と再評価
クイズ形式でCEFRの解説をしながら、同時に評価するべき点、問題点を見ていく

 休憩 15:45~16:00

第二部 16:00~17:00 CARAP(FREPA)とAI時代に求められる教授法
CEFRは、複言語主義教育を唱道しながら、十分に展開していない。それを補っているのがEFRの増補版でも参照することを求めている「言語と文化の多元的アプローチのための参照枠(CARAP・FREPA)ある。
そこで提案されている複言語主義教育は、AI時代に求められているものであり、わが国で長年行われている文法・訳読式教授法による教育と共通点がある。

主催:日本外国語教育推進機構(JACTFL)
日時: 2021年6月27日(日) 14時~17時
講演者:大木 充(京都大学名誉教授)
講演題目:「CEFRとCARAP (FREPA) - AI時代に求められる教授法、それは文法・訳読式教授法 -」
会場:Zoom
申込:https://bit.ly/3wp4KCN
(申込された方には講演前日までにZoomのURLを通知します)
※Zoomの関係で、参加可能上限人数があります。

JACTFLのホームページにも以上の内容が掲載されています。
https://www.jactfl.or.jp/?page_id=3366

多くの方々に御参加いただけると、幸いです。

一般社団法人 日本外国語教育推進機構(JACTFL)
ホームページ https://www.jactfl.or.jp/

◆入会申込は、下記URLよりお手続きください。
 https://www.jactfl.or.jp/?page_id=74

◆このメールに関するお問合わせ、会員情報の変更等、各種事務に関するご連絡は、下記アドレスまでお願いします。
 office@jactfl.or.jp
25
2021

日本ケベック学会 立花英裕会長、フランス政府より教育功労章(Palmes académiques)を受章

CATEGORYお知らせ
日本ケベック学会 立花英裕会長、フランス政府より教育功労章(Palmes académiques)を受章
AJEQ事務局 Bureau de l’AJEQ

 AJEQ会長の立花英裕氏が、フランス文学およびケベック文学に関する研究への貢献により、このたびフランス政府から教育功労章(Palmes académiques)の Officier を受章されました。
 以下、受章に際して立花会長の研究業績として挙げられた要約情報を送っていただきました。(AJEQ 事務局 Bureau de l’AJEQ)

    *    *    *    *    *    *    *    * 

 立花英裕氏の研究活動は大きく分けて、フランス語圏研究と翻訳(フランス語文学および人文社会科学)になります。
 彼が研究対象とした作家は何人かいますが、その一人にダニー・ラフェリエールがいます。ハイチで生まれ、ケベックで文学的成功を収め、2015年からアカデミー・フランセースの会員になり、大きな話題になった作家です。ラフェリエールの小説のうち4冊を翻訳して、藤原書店から出版しています。2019年10月にはラフェリエールを日本に招聘し、立教大学と日仏会館で講演会を開催しました。日本ケベック学会、アンスティテュ・フランセ/フランス大使館、ケベック州政府在日事務所、およびケベックにある国際ケベック学会の支援のもとに講演会が実現しました。フランス領のカリブ海諸島については、特にエメ・セゼール、エドゥアール・グリッサンについて仕事をしています。何冊かの翻訳がありますが、2018年3月には、クレオール文学と文化に関する国際シンポジウムを日仏会館で開催しました。「世界文学から見たフランス語圏カリブ海 − ネグリチュードから群島的思考へ」というタイトルの下に、アンスティテュ・フランセ/フランス大使館および日本学術振興会の支援を得て実現したものです。その報告書『クレオールの想像力』は2020年に水声社から出版されています。
 主な翻訳の仕事としては、上述の作家たちの他に、社会学者ピエール・ブルデューの『国家貴族』(藤原書店)、『ケベック詩選集』(彩流社)をあげておきます。『ケベック詩選集』は、他に3人の共訳者がいるのですが、日本における最初の本格的なケベック詩の紹介です。全部で36人の詩人が翻訳・紹介されています。ケベック研究においては、2009年にアメリカ地域フランコフォン功労賞をケベック州政府より受章しています。
 フランス語教育への貢献。立花英裕氏は2003年から2009年にかけて日本フランス語教育学会の会長でした。また、数年間、NHKラジオ・フランス語講座を受け持っています。

立花英裕
早稲田大学名誉教授
日本ケベック学会会長
(2002年 フランス政府教育功労章 Chevalier 受章)

M.Tachibana

  Les champs de travail de Hidehiro Tachibana se résument aux recherches scientifiques de la francophonie et à la traduction de littératures francophones et sciences humaines et sociales.
  Un des écrivains sur lesquels il travaille spécialement est Dany Laferrière, écrivain à la fois haïtien et québécois et membre de l'Académie française depuis 2015. Quatre de ses romans ont été traduits par lui et publiés chez Fujiwara Shoten. En octobre 2019, il a invité Dany Laferrière au Japon afin de lui organiser deux conférences à l'Université Rikkyo et à la Maison franco-japonaise avec l'Association japonaise des études québécoises et l'Institut français/Ambassade France au Japon, ainsi que l'Association internationale des études québécoises et la Délégation générale du Québec à Tokyo. En ce qui concerne les Antilles françaises, il travaille entre autres sur Aimé Césaire et Édouard Glissant. À part plusieurs traductions, il a organisé en mars 2018 à la Maison franco-japonaise avec le soutien de l'Institut français/Ambassade France au Japon et celui de Japan Society for the Promotion of science un grand colloque international sur la littérature et la culture créole, intitulé : « Les Antilles françaises au prisme de la littérature-monde ». Ses Actes : Imaginaire créole ont été publiés dans la langue japonaise en 2020.
  Comme travail de traduction, à ces auteurs mentionnés s'ajoutent La noblesse d'État du sociologue Pierre Bourdieu et une anthologie de la poésie québécoise. Cette dernière, publiée avec la collaboration de trois autres traductrices est la première présentation de la poésie québécoise avec 36 poètes au Japon. Dans le domaine des études québécoises, il est récipiendaire de l'Ordre des Francophones d'Amérique en 2009, décerné par le Gouvernement du Québec. 
  Avant de terminer, il faudrait rappeler qu'il a aussi contribué à l'enseignement du français au Japon, surtout comme président de la Société japonaise de didactique du français entre 2003 et 2009. Il a aussi donné des cours de français à la radio de NHK durant plusieurs années.

Hidehiro TACHIBANA
Professeur émérite de l'université Waseda (depuis 2019)
Président de l'Association japonaise des études québécoises (depuis 2016)
(Chevalier des Palmes académiques du Gouvernement français, 2002)

Tag:ケベック AJEQ ダニー・ラフェリエール

16
2021

元在日ケベック州政府事務所代表シュザンヌ・エティエ氏 旭日双光章受章

CATEGORYお知らせ
元在日ケベック州政府事務所代表シュザンヌ・エティエ氏 旭日双光章受章
AJEQ事務局 Bureau de l’AJEQ

 AJEQ名誉会員であり、2007年から2010年まで在日ケベック州政府事務所代表を務められていたシュザンヌ・エティエ氏が、長年の功績と日ケ交流への貢献により、このたび日本政府より旭日双光章を受章されました。以下、エティエ氏から情報を送っていただきました。

  Le 29 avril 2021, le Gouvernement du Japon a publié la liste des lauréats de décorations décernées aux ressortissants étrangers pour la remise « Printemps 2021 ».
  Le Consulat Général du Japon à Montréal est ravi d’annoncer que l’Ordre du Soleil Levant, Rayons d'Or et d'Argent a été conféré à Mme Suzanne Ethier, ancienne Déléguée générale du Québec à Tokyo, pour sa contribution à la promotion d’échanges interrégionaux et d’une meilleure compréhension mutuelle entre le Japon et le Canada.
  L’Ordre du Soleil Levant, établi en 1875, est le système de récompense le plus ancien du Japon. Ses différentes classes de décorations sont décernées à des individus, ressortissants japonais et non-japonais, en guise de reconnaissance de leurs réalisations exemplaires.
  Durant ses trois ans en tant que Déléguée générale du Québec à Tokyo, de 2007 à 2010, Mme Ethier a reçu de nombreuses délégations du Québec, incluant des représentants du Gouvernement du Québec, de missions économiques, et d’organisations académiques et culturelles, contribuant ainsi de manière significative au développement d’échanges et de coopération nippo-québécois dans plusieurs domaines.
  De plus, tout au long de sa carrière, Mme Ethier fut aussi Directrice Asie-Pacifique pour le Ministère du Développement économique, de l’Innovation et de l’Exportation du Québec, membre du Conseil d’administration du Forum des gens d’Affaires Québec-Japon, et Directrice des relations internationales des Mosaïcultures internationales de Montréal, entre autres. De par ses efforts soutenus, Mme Ethier joua un rôle clé dans la promotion d’une compréhension mutuelle plus profonde et de relations plus solides entre le Japon et le Québec.

SuzanneEthier

Madame Suzanne Ethier est détentrice d’une scolarité de doctorat en sciences politiques et elle a oeuvré toute sa carrière en affaires internationale pour le gouvernement du Québec.
Ses affectations successives à l’étranger l’ont conduite à Rome en Italie puis à Boston aux États – Unis pour le ministère de l’immigration et des communautés culturelles, elle fut nommée en 2005 sous ministre adjointe à ce même ministère.
En matière économique, elle a dirigé la Direction Asie Pacifique du Ministère du Développement économique, de l’innovation et de l’exportation de 1997 à 2002, Durant cette période elle assurera la présidence du conseil d’administration du Forum des gens d’affaires Québec- Japon.
De 2002 à 2005 Madame Ethier a agi à titre de première conseillère aux affaires économiques à la Délégation Générale du Québec à Paris.
Le Ministère du développement économique de l’innovation et de l’exportation lui confiait en 2006 la Direction du développement des entreprises.
De décembre 2007 à janvier 2011 Madame Suzanne Ethier   a représenté le Québec à Tokyo à titre de Déléguée générale du Québec au Japon.
Madame Ethier a pris sa retraite du gouvernement du Québec en mars 2012.
D’avril 2012 à 2014 elle assurait la direction des Relations internationales des Mosaïcultures Internationales de Montréal.
De 2016 à 2020 elle a présidé l’Association des anciens délégués du Québec (AADQ).

Tag:ケベック AJEQ

13
2021

『現代カナダを知るための60章(第2版)』が刊行されました

CATEGORYお知らせ
『現代カナダを知るための60章(第2版)』が刊行されました
大石 太郎(関西学院大学)

このほど,明石書店のエリア・スタディーズ・シリーズの1冊として,『現代カナダを知るための60章(第2版)』(飯野正子・竹中豊総監修,日本カナダ学会編)が刊行されました。カナダの州で最大の面積を有し,オンタリオ州に次ぐ第2の人口規模を誇るケベック州に関する記述も豊富にみられ,多くの日本ケベック学会会員が執筆に加わっています。第2版と銘打っていますが,章構成は大幅に変更され,新たな執筆者が多数加わって本書のために書き下ろした章がほとんどです。ケベック理解に資する1冊として,多くのみなさんが手にとってくださいますと幸いです。

明石書店による紹介ページ

Webあかし(明石書店のwebマガジン)エリア・スタディーズ試し読み
「大麻合法化の社会~2018年大麻法の壮大な実験~」(佐藤信行著,本書第26章)

朝日新聞の書評サイト・じんぶん堂における紹介ページ

現代カナダを知るための60章(第2版)1
11
2021

AJEQ/JACS研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ/JACS (2021年3月)

CATEGORY報告

AJEQ/JACS研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ/JACS (20213)

AJEQ企画委員会・研究会担当 Comité scientifique


2021年3月28日(日)16:00~19:00、AJEQ/JACS共催の研究会がオンラインで開催されました。


日本ケベック学会、日本カナダ学会合同研究会


以下、報告者たちによる報告要旨です。(矢頭典枝・神田外語大学)

 

第一報告〉

「オンタリオ・フランコフォンの歴史とアイデンティティ」

L'histoire et l'identité des francophones de l'Ontario

小松祐子(お茶の水女子大学、AJEQ会員)

 オンタリオ州フランコフォンの起源は、サミュエル・ド・シャンプランがこの地に滞在した1615年にさかのぼり、2015年には「オンタリオにおけるフランス語400周年」が祝われた。しかし、今日約62万人(州政府統計)に上る同州フランコフォンは、州人口の5%に満たないマイノリティ集団であり、その可視性(visibilité)が課題とされている。本発表では、(とりわけ日本で)ほとんど知られることのない彼らの歴史を辿り、その集団の記憶に刻まれたいくつかの歴史的事件や危機を通して、彼らの集団としてのアイデンティティがいかに変遷してきたかを明らかにした。仏系カナダから仏系オンタリオを経て、今日ではオンタリオ・フランコフォニーと自己規定する彼らが、民族文化的多様性の包摂を目指し、未来を志向する開かれた集団となっていることを示した。

なお本発表は、以下の既発表論文に基づくものである。小松祐子(2021)「オンタリオ州フランコフォン集団アイデンティティの史的変遷」『仏語圏言語文化』(お茶の水女子大学)第1, 69-88.20214月中旬以降、お茶の水女子大学教育・研究成果コレクションhttps://teapot.lib.ocha.ac.jp/に公開予定)


小松会員

 

〈第二報告〉

「ケベック州における仏英バイリンガルの分布―国勢調査の分析からー」

English-French bilingual distribution in Quebec: An analysis of census data

時田朋子(実践女子大学、JACS会員)

 ケベック州は、フランス語を母語とするフランコフォンが多数を占め、州の公用語をフランス語のみと定める。しかし、2016年のカナダ国勢調査によると、フランス語と英語から成る二公用語知識率は44.5%であった。そこで、本発表は、仏英バイリンガルがどのように分布しているかについて、国勢調査における言語知識率の結果を分析し、まず比率の変遷を、次に人々の属性、具体的には年齢、性別、母語の側面から示した。フランス語知識率については、比率は常に高く、年齢と性別による差異は見出せなかった。母語については差異があるものの、どのグループも比率は上昇している。この結果は、州政府主導のフランス語化による影響と考えられる。英語知識率については、比率は時代とともに上昇し、年齢、性別、母語による差異が見られた。その主要因として、英語がグローバル社会の共通語であることを指摘した。


時田会員

 

〈第三報告〉

「フランス語憲章によるケベック社会の言語シフトの実態:20122020年を中心に」

The Charter of the French Language and Language Shift in Quebec (2012-2020)

矢頭典枝 (神田外語大学、AJEQ/JACS会員)

本報告では、矢頭(2013)「ケベック・フランス語憲章の社会言語学的分析言語計画論と言語選択の観点から」(『ケベック研究』第5号、日本ケベック学会 http://www.ajeqsite.org/doc_gakkaishi/ajeq_rjeq5.pdf)で指摘したことがその後どうなったか、という点について最近の資料やメディア報道を使って示した。まず、社会言語学の「言語シフトとその逆行」という理論を先行研究に触れながら解説し、制定から40年以上を経たケベックの言語政策は安定期に入るも「永遠に油断しない」姿勢を見せていると論じ、フランス語の状況を危惧する世論調査結果を示した。矢頭(2013)のなかで、フランス語化が定着した現在のケベックの言語状況をよく観察すると油断すれば英語が侵入してくると指摘したが、この状況が2012年以降、教育言語、商業(特にサイン表示言語)、企業のフランス語化においてさらに顕著にみられ、言語政策にも反映される状況が観察されると指摘した。


矢頭会員


02
2021

Le Cycle des réincarnations. L’Œuvre transmigrante de Ying Chen 及び À la carte. Le roman québécois (2015-2020) 刊行のご案内

CATEGORYお知らせ
Le Cycle des réincarnations. L’Œuvre transmigrante de Ying Chen 及び À la carte. Le roman québécois (2015-2020)  刊行のご案内

ジル・デュピュイ会員(モンレアル大学)/ Gilles Dupuis (Université de Montréal)

モンレアル大学のジル・デュピュイ会員より、ケベック文学にかんする書籍情報が届きましたので、お知らせします。
以下、文面を引用。

Chères collègues,
J'aimerais attirer votre attention sur ces deux dernières publications;
DUPUIS, Gilles, Le Cycle des réincarnations. L’Œuvre transmigrante de Ying Chen, Paris, Classiques Garnier, coll. « Bibliothèques francophones, 10 / Série Littérature québécoise, 2 », 2021, 173 p. 
DUPUIS, Gilles, Klaus-Dieter ERTLER et Yvonne VÖLKL (dir.), À la carte. Le roman québécois (2015-2020), Berlin, Peter Lang Edition, 2021, 314 p. 

En vous remerciant de votre attention,
Gilles Dupuis

    *    *    *    *    

なお、À la carte. Le roman québécois はシリーズとなっており、これまでに「2000 - 2005」「2005 - 2010」「2010 - 2015」が刊行されています(うち、「2010 - 2015」は、日本のアマゾンより Kindle 版で入手可能)。
ケベックの現代文学を知るうえで貴重な資料となりそうです(ケベック学会広報委員会 付記)。

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Tag:ケベック AJEQ ケベック文学

10
2021

フランコフォニー月間2021『アンリ、アンリ(Henri Henri)』オンライン特別上映会のお知らせ

CATEGORYお知らせ
フランコフォニー月間2021『アンリ、アンリ(Henri Henri)』オンライン特別上映会のお知らせ

日本ケベック学会広報委員会

都内ではいまだ緊急事態宣言が続いていますが、今年のフランコフォニー月間に際し、カナダ大使館の主催にて映画『アンリ、アンリ』がオンライン上映されます。
2016年の第6回 my FrenchFilmFestival でも上映され、「フォレスト・ガンプとアメリの出会い」とも評された本作。修道院で生まれ育った青年がめぐりあった盲目の女性との運命的な恋が描かれます。

視聴の申し込みおよび詳細は以下の通りとなります。
視聴可能日:3月18日 20:00~3月19日 20:00 
主催:在日カナダ大使館
協力:ケベック州政府在日事務所
作品詳細:Henri, Henri(2014年、カナダ映画、100分、日本語字幕付)
監督:マルタン・タルボ/出演:ヴィクトール・トレル=チュルジョン、ソフィー・デマレ、マルセル・サルバン

ご覧いただける人数が限られているため参加登録が必要です。「TOKYO.CC@international.gc.ca」宛に氏名、所属をご連絡ください、とのこと。
なお、件名に「Henri」と記入してください。
詳しくは以下、Facebook ページをご覧ください。

HenriHenri

Tag:ケベック 映画

22
2021

「JACTFLシンポジウム」のお知らせ

CATEGORYお知らせ
「JACTFLシンポジウム」のお知らせ

山崎吉朗会員より、以下の情報をいただきましたので、掲載させていただきます。

JACTFLシンポジウム
第9回 外国語教育の未来を拓く:世界とつながる複数外国語教育の展望
日 時:2021年3月14日(日)12:30~18:00
会 場:オンライン(Zoom)
主 催:一般社団法人日本外国語教育推進機構(JACTFL)
    上智大学国際言語情報研究所(SOLIFIC)
後 援:文部科学省、外務省、東京都教育委員会
参加申込:https://bit.ly/3oDvKu7
実施要項:https://www.jactfl.or.jp/wdps/wp-content/uploads/2021/01/20210211Sympo9.pdf

【第1部】
挨拶    山崎吉朗(JACTFL理事長)
      小野賢志(文部科学省 初等中等教育局 情報教育・外国語教育課 外国語教育推進室長)
基調講演  施 光恒(九州大学教授)「多言語学習と多元的世界」

【第2部】
特別企画  コロナに負けない高校生達の若き取り組み
「東京都立北園高等学校」 ドイツ語
「関東国際高等学校」 韓国語・インドネシア語
「北海道札幌国際情報高等学校」 ロシア語
「カリタス女子中学高等学校」 フランス語

【第3部】
研究発表 「世界とつながる複数外国語教育の展望を実現する多様な実践報告」

◆分科会1 オンライン授業の実践について
「ハイフレックス型国際協同学習のデザインと学習成果 -アイヌ文化の展示解説を事例として-」
「多様なスペイン語話者・学習者と繋がる活動 -留学希望学生のためのオンライン講座での試み-」
「ドイツ語オンライン授業-大学教員の悪戦苦闘 -1年間を振り返って」
「Flipgridを活した日露オンライン相互学習の試み」
「Google フォームと Zoom を用いた日仏学生交流の試み」

◆分科会2 多言語・複言語教育について
「外国語学習の継続について -高大接続と学習者の意識から-」
「高等学校における多様な言語学習機会の地域差(手話・点字・方言等を含む)-卒業論文経過報告-」
「学校設定科目「スペイン語」を立ち上げるまでの過程」

*以上、詳細は JACTFL のホームページでもご確認いただけます。

JACTFL


Tag:イヴェント AJEQ

18
2021

「MyFrenchFilmFestival」にケベックの短編、長編が登場!

CATEGORYお知らせ
AJEQ広報委員会

ケベック州政府在日事務所より、ケベック関連イヴェントの情報をいただきました。
以下、ご紹介いたします。

「MyFrenchFilmFestival」でケベックの短編、長編が上映されます。
毎年、1月にオンライン開催されている「MyFrenchFilmFestival」(通称:MyFFF)にケベック作品が登場します。
2010年に開始され、今年で11回目を迎える MyFFF ですが、今年は1月15日より2月15日まで、オンラインにて開催されています。上映される作品は、長編10作品と短編10作品、それに加えてフランス映画史を飾る名作もレトロ上映されます。
フランス語圏映画の最新話題作を集めたなかに、今年はケベック映画『クエシパン〜私たちの時代』(Kuessipan/長編)と『犬っころ』(Clebs/短編)の上映が決定しました。長編の『クエシパン』は、昨年の話題作となっています。日本への配給はまだ決まっていませんので、ぜひこの機会に!
また、今年はケベックの女優モニア・ショクリが審査員として MyFFF に参加していますので、合わせてご注目を!

視聴料は、長編作品は1本あたり1.99ユーロ、全作品パックは7.99ユーロ、短編作品は無料にて。
詳細は、以下、サイトをご覧ください。

『クエシパン〜私たちの時代』
『犬っころ』

また、関理事よりすでに情報を挙げていただいている、「読書の夕べ2021」へのキム・チュイさん登壇についても情報をいただきました。ぜひ、こちらもご注目くださいませ!

MyFFF  クエシパン  犬っころ



Tag:ケベック 映画 イヴェント キム・チュイ AJEQ

17
2021

イベント 【読書の夕べ2021ー東京第4回】 に キム・チュイ氏ビデオ出演

CATEGORYお知らせ
関 未玲会員より、以下の情報をいただきました。
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2016年度 AJEQ 全国大会にて招聘講演をされた作家キム・チュイ氏がアンスティチュ・フランセ東京主催による【読書の夕べ2021ー東京第4回】(2021年1月23日(土)15時~18時:オンライン開催 ※キム・チュイ氏の出演は17:40~17:55頃を予定)にビデオ出演されます。

詳細につきましては以下、アンスティチュ・フランセ東京のリンクをご参照ください:

「読書の夕べ2021」プログラム PDF
https://www.institutfrancais.jp/tokyo/files/2020/12/FlyerRectoVersoSiteIFJT.pdf
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読書の夕べ2021

Tag:ケベック AJEQ イヴェント キム・チュイ

12
2020

第3回JACTFLオンラインシンポジウムのお知らせ

山崎吉朗会員より以下の情報をいただきましたので、ご案内させていただきます。

【第3回JACTFLオンラインシンポジウム】
題名:コロナから立ち上がる多言語教育
開催日時:2020年12月20日(日)15時00分~18時30分
申込:参加希望の方は以下からお申し込みください(要申込 先着300名)
https://bit.ly/3nIFkvG
申込締切:12月18日(金)
会費:無料
主催:一般社団法人 日本外国語教育推進機構(JACTFL)  
12
2020

Ova9第二回公演「NYOTAIMORI」動画配信

この7月に上演があった演劇カンパニーOva9の第二回公演「NYOTAIMORI」が、今月末に動画配信(有料)されます。ケベックの劇作家、Sarah・ Berthiaume(サラ・ベルティオーム)の作品の日本初演です。詳細はリンク先をご参照ください。
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Ova9 comme la première adaptation japonaise et sa deuxième production.
Prix 2,800yen japonais

Achat disponible du 5 dec.2020 au 29 dec.2020 (UTC+9)
Ravie de vous annoncer que notre représentation "NYOTAIMORI" qui est montée au mois de juillet 2020 à Tokyo dans la situation de Covid-19 malgré les plusieurs limites sera enfin diffusée ONLINE.

Une pièce québécoise scénique joué en japonais avec des actrices japonaises
Traduction et mise en scène par You YAMAGAMI
Diffusion de vidéo en ligne
Du jeudi 24 décembre au mercredi 30 décembre 2020 (UTC+9)
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Ova9第二回公演「NYOTAIMORI」配信チケット

価格: 2,800円(税込)
購入可能期間:2020年12月5日(土)10:00〜2020年12月29日(火)23:59(日本時間)

2020年7月、新型コロナウイルスの感染防止策として、劇場の客席数を通常キャパシティーの3分の1で公演を行った、演劇カンパニーOva9第二回公演「NYOTAIMORI」をこの度、より多くの方々にご覧いただきたいと思いまして、オンライン配信を実行することに致しました。劇場にお越し頂けなかった方々は勿論、Ova9の公演を覗いてみたいなぁと思って下さっている方々にも、是非この機会に、広く私たちの活動の一部分を知って頂けましたら幸いです。      (Ova9一同)

【あらすじ】
フリーランスのジャーナリスト、モードが「将来性のある職業について」の記事を書く中、広告代理店のクリエーターと、その上司にインタビューをしている。職場は自由な空間と呼べるのだろうか。モードのパソコン画面には様々な記事の見出しが。モードはパートナーの彼女とヴァカンスの予定を立てているが、締め切りと書き直しに追われ、ヴァカンス中にも仕事をするしかない。フリーランスとして可視的な成果を求めるあまり、フリーのはずが自由を感じられない。一方世界の別のどこかには、生産性のために搾取され工場で機械のよう働く労働者がいた。疲れ果て放心したモードの現実がねじれ、「無になること」が共通項の不思議な出会いに導かれていく…。

 

作:Sarah・ Berthiaume(サラ・ベルティオーム)
翻訳&演出:山上優
照明:中川隆一
音響:斎藤美佐男
美術&舞台監督:大河原敦
女体盛りの衣裳アドバイス:山東亜紀
衣裳:アトリエOva
      
後援:ケベック州政府在日事務所
協力:石川麻衣/光木麻美/小松崎楓/神原弘之/長尾敦
 
出演
ゲスト 
磯部莉菜子(エンパシィ)     
一谷真由美(演劇集団円)

 

Ova9   
松熊つる松(劇団青年座)
上野裕子(劇団1980)
ひがし由貴(劇団青年座)
小谷佳加(劇団文化座)
辻しのぶ (ecru)

 

<上演記録>
日時:2020年7月14日㈫~20日㈪ 追加公演2回を含めた全12ステージ
劇場 アトリエファンファーレ東池袋

 

07
2020

AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (2020年12月)

CATEGORY報告
AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ (202012)
AJEQ企画委員会・研究会担当 Comité scientifique

 2020125日(土)15:0017:30、オンラインにてAJEQの定例研究会が開催されました。今回は以下の2件の発表がありました。多くのAJEQ会員、非会員の参加を得られ、充実した研究会となりました。

 詳細はご本人たちからの下記の報告をごらんください。(小倉和子・立教大学)

 

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1.村石麻子会員 MURAISHI Asako

「レジャン・デュシャルムーフランスとアメリカの狭間で」

Réjean Ducharme entre la France et les Etats-Unis

2.伊達聖伸会員 DATE Kiyonobu

  「チャールズ・テイラーの宗教論とライシテ:静かな革命以降のケベックの文脈に注目して」

  (Religion et laïcité chez Charles Taylor en contexte québécois depuis la Révolution tranquille

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1.村石麻子会員の報告

 本発表は、作家レジャン・デュシャルムによるケベック性のアイデンティティ探求を小説 Le Nez qui voque (1967) から読み解いた。静かな革命を境にしたフランス性からアメリカ性へのモデルシフトを提示した上で、デュシャルムはいずれにも与しないことを示した。フランスの植民地支配の歴史、国民性、宗教、言語、文学を皮肉る一方、米国の資本主義、消費社会、物質文化も批判しており、急激な価値観の変化に翻弄される人々の聞き届けられなかった声を掬い取ることを文学の本領とした。そこに伝統の解体を進めながらも過去の喪失を憂える矛盾を抱え、言葉遊びとユーモア精神により革新にも反動にもいかなるイデオロギーにも追従しない反骨の作家像が浮かび上がってくる。作家の主要テーマ「大人になること」とは、過激化する政治的独立運動とは異なる仕方で、フランス、英語圏カナダ、アメリカという「親」からの精神的自立を図り、Québécois として矜持を持つことではなかったか。

 会場からは多くのご意見・ご質問を頂いて気付きがあった。静かな革命の équivoque = ambivalent 両義性、異端としてのデュシャルムの特異なスタンス、Francité と Américanité の問いと静かな革命の文脈をどう併せ論じるか、また日本の作家との比較にも再考が必要で、今後の課題としたい。

 

2.伊達聖伸会員の報告

 チャールズ・テイラーにはいくつかの顔がある。多文化主義の理論家、ポスト世俗化の論者の一人、ブシャール=テイラー委員会の共同委員長など。日本のテイラー研究は、多くの邦訳書の刊行にも現われているように、活況を呈しており高水準だが、ケベックの文脈がきちんと踏まえられているとは言いがたい面もある。本発表では、1960年代の『ダウンサイド・レビュー』に掲載された「教権主義」と『シテ・リーブル』に掲載された「国家とライシテ」を分析し、当時のテイラーがカトリック左派の立場から、アングロサクソン系の手続き主義的なリベラリズムとフランス第三共和政に見られたようなライシテの双方を斥けていることを明らかにした。なお、本発表の内容の特に後半部分の詳細は、拙稿「ポスト世俗化の哲学」『世界哲学史』別巻(ちくま新書)に記しているので、そちらもご覧いただければ幸いである。


AJEQ研究会2020,12,5-1-2  AJEQ研究会020,12,5-2-2


AJEQ研究会2020,12,5-3-2

Tag:ケベック AJEQ

22
2020

『オリヴィエ・メシアンの教室』訳書刊行のお知らせ

CATEGORYお知らせ
平野貴俊会員より、以下の情報をいただきましたのでご案内させていただきます。

AJEQ事務局
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このたび、訳書『オリヴィエ・メシアンの教室』が、アルテスパブリッシングから刊行されることとなりました。
本書で扱われているのはフランスの作曲家ですが、ケベックのシェルブルック大学で教鞭を執る音楽学者が執筆したフランス語の書籍となります。

詳細につきましては、以下の出版社のページをご参照ください:


31
2020

Ouverture du concours des Prix du Centre Anne-Hébert(アンヌ・エベールセンター賞)

CATEGORYお知らせ

シェルブルック大学アンヌ・エベールセンターより、以下の案内を頂きましたので、

ご案内させていただきます。

 

AJEQ事務局

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Bonjour,

 

Le Centre Anne-Hébert de lUniversité de Sherbrooke a le plaisir de vous annoncer louverture du concours des Prix du Centre Anne-Hébert  volets recherche et recherche-création. Ces prix ont pour but de rendre hommage à Anne Hébert, qui a légué son fonds darchives à lUniversité de Sherbrooke, et récompense, tous les trois ans, un mémoire de maîtrise ou une thèse de doctorat (imprimé, multimédia), portant en tout ou en partie sur lœuvre de lécrivaine.

 

Pour les détails :

 

Volet recherche : https://www.usherbrooke.ca/centreanne-hebert/activites/prix-du-centre-anne-hebert-volet-recherche/

 

Volet recherche-création : https://www.usherbrooke.ca/centreanne-hebert/activites/prix-du-centre-anne-hebert-volet-recherche-creation/

 

La date limite pour la soumission des dossiers est le 21 décembre 2020.

 

Les personnes lauréates se verront remettre un document officiel attestant lobtention du prix ainsi quune bourse de 1000$.

 

Bien cordialement,

 

Mélanie Beauchemin, Ph.D.

Coordonnatrice du Centre Anne-Hébert
Faculté des lettres et sciences humaines
Université de Sherbrooke
2500, boul. de l'Université
Sherbrooke  (Québec)  J1K 2R1
Courriel: 
Melanie.Beauchemin@USherbrooke.ca
Téléphone: 819 821-7201
Sans frais : 1 800 267-UdeS, poste 67201
Télécopieur: 819 821-7285